OKRは、 Objectives and Key Results の略で、目標管理の手法の一つです。Googleが導入し、高い成果を上げていることで有名になりました。
私も会社の業績向上と社員のモチベーション向上に非常に良い評価手法だと感じ、試行導入したことがあります。
OKRの構成要素
- Objectives(目標): 達成したい目標。具体的で、かつ挑戦的な内容であることが重要です。
- Key Results(主要な結果): 目標達成度を測るための具体的な指標。数値化できるものが望ましいです。
OKRの特徴
- 目標の透明性: 全社員が組織全体の目標と、個々の目標との関連性を理解することができます。
- 従業員のエンゲージメント向上: 挑戦的な目標を設定することで、従業員のモチベーションを高め、主体的な行動を促進します。
- 継続的な改善: 短期サイクルで目標設定と進捗確認を行うことで、状況の変化に柔軟に対応し、改善を繰り返すことができます。
OKRと従来の目標管理手法との違い
従来の目標管理手法(MBOなど)と比較して、OKRは以下のような点で異なります。
- 目標設定: OKRは、達成可能な目標ではなく、挑戦的な目標を設定することを推奨しています。
- 評価: OKRは、目標達成度だけでなく、目標達成に向けたプロセスや努力も評価します。
- サイクル: OKRは、通常、四半期ごとに目標設定と進捗確認を行います。
OKR導入のメリット
- 全社一丸体制の構築: 組織全体の目標を共有することで、社員一人ひとりが同じ方向を向いて仕事に取り組むことができます。
- パフォーマンス向上: 挑戦的な目標を設定し、達成度を定期的に確認することで、社員のモチベーションを高め、パフォーマンス向上に繋げることができます。
- 迅速な意思決定: 短期サイクルで目標設定と進捗確認を行うことで、市場の変化に迅速に対応することができます。
OKR導入の注意点
- 目標設定の難しさ: 適切な目標を設定するには、経験とスキルが必要です。
- 運用負荷: OKRを運用するには、定期的な進捗確認やフィードバックなど、一定の負荷がかかります。
- 評価制度との整合性: OKRを導入する際は、既存の評価制度との整合性を考慮する必要があります。
OKR導入を成功させるためには
- 経営陣のコミットメント: OKR導入を成功させるためには、経営陣のコミットメントが不可欠です。
- 適切なツール: OKRの運用を支援するツールを導入することで、目標設定や進捗管理を効率化することができます。
- 継続的な改善: OKRは、導入して終わりではありません。定期的に見直しを行い、改善を続けることが重要です。
静岡フィナンシャルグループでも、私が試行したときに導入したようです。
連結ベースでの業績も好調で、地銀の中でも一歩抜きんでている印象です。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68574280X20C21A1L61000
参考書籍 https://amzn.to/4gxX5JK