戦略MQ会計とは、
10月に宇野寛先生の「戦略MQ会計実践編」の研修に参加しました。事前に勉強して参加したつもりでしたが、まだまだ知識不足でとても為になるセミナーでした。宇野先生も昔は私と同じITエンジニアだったこともあり、データの作成の仕方は当たり前だと思いましたが、慣れていない人から観た方法は確かにExcelの表で作成してしまうだろうなという極めて非効率な方法を示していただいたことには感銘しました。
おかげさまで、これから中小企業のデジタル化支援や経営コンサルタントをしていくうえでは大変勉強になりました。
宇野先生も執筆された参考書籍「利益が見える戦略MQ会計」は、西順一郎氏が提唱する「戦略MQ会計」について解説したものですので、以下に要約を記します。
戦略MQ会計とは、売上高ではなく、粗利総額(MQ)を経営の中心的な指標とする会計手法です。従来の会計では、売上高を上げることで利益を上げることが重視されていました。しかし、売上高を上げるために、原価や経費を増やすと、利益は必ずしも増えるわけではありません。戦略MQ会計では、売上高ではなく、粗利総額を上げることが重要であると説きます。粗利総額とは、売上高から原価を引いた金額であり、企業の収益力を表す指標です。戦略MQ会計では、粗利総額を上げるためには、以下の3つのポイントを押さえることが重要であるとしています。
・売上単価を上げる
売上単価を上げるためには、商品やサービスの付加価値を高める必要があります。これもデータを活用した売上高上位30%の取引先と交渉するなど、実践的な内容が示されています。
・売上数量を増やす
売上数量を増やすためには、ターゲット顧客の拡大や販売チャネルの拡大などが必要です。
・原価率を下げる
原価率を下げるためには、生産効率の改善や仕入れ先の選択などが必要です。
戦略MQ会計を導入することで、企業は売上高に左右されない安定した利益を上げることができるようになります。また、経営の意思決定をより適切に行うことができるようになります。具体的な導入方法としては、以下のようなものが挙げられます。
・MQ会計の指標を経営の目標に設定する
・MQ会計の指標を経営の評価指標に組み込む
・MQ会計の指標に基づいた経営戦略を立てる
戦略MQ会計は、企業経営の新たな指針として、注目を集めています。
戦略MQ会計は、業種を意識することなく使え、非常に分かり易いため、中小企業の経営と現場を一体化させる全員経営に非常に有益なものであると感じることができました。
ところで、MG(マネジメントゲーム)の結果ですが、成績は非常に良かったのですが、普段からデジタル化志向で、電卓を使ったゲームは初めてだったこともあり、最終の集計に間に合いませんでした(泣 でもこのような電卓を叩いての計算は全く慣れていなかったので、最後まで苦戦。しかし進捗は最後の人に合わせてくれたおかげでと復習で本当に身に付いたと実感できました。これからも経営コンサルタントをしていくうえで、勉強を重ねお客さまの役に立つような実践をしていきたいと考えています。
登録商標について
・「MQ会計・MQ戦略ゲーム・企業方程式」は株式会社西研究所の登録商標です。
・P、V、M、Q、PQ、VQ、MQ、F、G は著作物です。