儲かる経営の方程式MQ会計×TOCで会社が劇的に変わる
会社の経営改善について、MQ会計は経営実体をそのまま反映する会計分析手法であり、この本を読んだことは非常に良質なインプットとなった。
この書では、東京下町の部品製造業をモデルにし、課題の解決、さらには下請け部品生産企業から機械式時計を自ら企画・設計・生産するメーカーにトランスフォーム(変身)する過程をストーリー仕立てに展開しており、非常に分かり易く参考になった。
MQ会計とは、付加価値を重視した経営の指標であり、TOCは、付加価値を増やすための具体的な思考法である。
1.MQ会計
ビジネスの現場で活用することにより、売上至上主義から脱して、付加価値重視の経営に舵を切ることができる
①科学的な会計(制度会計の弱点である「みせかけの利益」がでない)
②戦略的な会計(経営の意思決定をするときの判断に役立つ)
③誰でも分かる会計(ビジュアル的に分かり易い)
2.TOC(制約理論)
業績を阻害している要因(ボトルネック)を集中的に改善することによって、企業の業績を劇的に改善させることのできる経営理論。
3.その他
・バランスシートのダイエット(運転資金の改善等)
・バリューダイナミズム 価値の源泉となる企業の資産を5つに分類したフレームワークと戦略チップ
■ 組織資産(リーダシップ、文化、戦略、システム等)
・・・ IT投資、社内インフラ整備により生産性を向上できる
■ 顧客資産(顧客、流通チャネル、提携会社)
・・・ マーケティング、広告宣伝により顧客を獲得できる
■ 物的資産(土地、建物、在庫等)
・・・ 研究開発により商品力を強化できる
■ 金融資産(現金、売掛金、投資、資本等)
・・・ 保険によるリスクマネジメントの強化
■ 人的資産(従業員、サプライヤー、パートナー)
・・・ 人材育成、能力開発が可能
・また、SWOT分析により内部・外部要因による現状分析が可能であるが、クロスSWOT分析という言葉は、初見であった。ここから今後の戦略を可視化した上で決めていくという過程は素晴らしいと思った。
・マーケティングの観点から、4P、4C分析を行うが、それを売り手、買い手の観点から対比して行うということも新鮮であった。余りにも無知であったかな(汗
・顧客との対立軸を解決するコンフリクトマネジメントも、クラウドという手法で前向きな課題解決していくこともいいと思った。
どれも現状の把握をしたうえで、今後の方向性を決めていくうえで、可視化され、第三者にも説明可能な意思決定をしていくプロセスが、会社の目標である付加価値の向上に繋げっていくということに直結しており、自分の会社は勿論、これから接していく会社のカスタマーサクセスに繋がるように実践を積んでいきたい。
そのため、マネジメントゲームを体験すること、「ザ・ゴール」のアニメ等を鑑賞したりして理解を深めていきたいと思います。お奨めの書籍ですので、ぜひ読んでみてください。
【研修】
これに刺激を受け、東京に3日間の研修に行ってきます。
戦略MQ会計【実践編】、MG(マネジメントゲーム)研修 。。。結果は後日報告します。
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